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杉並区広報番組「すぎなみの農業を知る」

明日の27日(日)の正午、杉並区の広報番組「すぎなみの農業を知る」がテレビで放送されます。
短い番組ですが、杉並区内の農業や直売所が紹介されます。農家も何人か紹介されていて、番組の最後のほうにうちの直売所も映っています。
ただ、残念ながら東京MXテレビなので、東京都でしか見ることができません。
放送後にYouTubeなどで紹介されればどこでも見られるようになるんですが・・・


平成20年度食料自給率が向上しましたが・・・

農林水産省発表の平成20年度食料自給率が、カロリーベースで41%に向上しました。確かに自給率向上は喜ばしいかもしれませんが、問題もたくさんあるようです。
いくつか例を挙げると、畜産については輸入飼料を考慮して、自給した飼料の部分のみで自給率を計算していますが、穀物や野菜についても肥料が必要なのに、輸入肥料を考慮していません。
仮に肥料の輸入がなくなった場合、食料自給率が激減する可能性が大きいです。肥料の多くを輸入に頼る日本にとっては大きな問題ですが、食料自給率の計算には反映されていません。
また、国内農産物の生産が増えなくても、輸入農産物が減ると食料自給率が高くなります。当然国民は食糧難になりますが、逆に食料自給率は高くなります。農産物の輸入が完全にストップすると、もしかしたら餓死者が出るかもしれませんが、食料自給率は100%になります。
問題のたくさんあるカロリーベース食料自給率ですが、一方で生産額ベースでの自給率は65%あります。
このことは、国内では金額は高いがカロリーの低い農産物の生産が多いと考えていいと思います。
短絡的な考えかもしれませんが輸入等産物が減ると、カロリーの高い国産農産物の価格が上昇し、価格が上昇すればカロリーの高い農産物の生産量が増え、それほどの食糧難にならずにカロリーベース自給率が向上するような気もしますが・・・
私の畑では、主にトマトの生産をやっていますが、トマトのカロリーはあまり高くないのでカロリーベース食料自給率に全く貢献していません。
食糧難になっても、水田は持っていないためカロリーの高い米は生産できませんが、トマトの生産を減らし、もう少しカロリーの高いジャガイモなどを作りましょうか。
食料自給率に一喜一憂するよりも、根本的に農業の将来を考えたほうがいいのでは・・・


杉並で野菜を作る ~農家の立場から

今日(2009年5月13日)は、荻窪地域区民センターで『杉並で野菜を作る ~農家の立場から』というタイトルで、講座をやってきました。
1時半から3時半までの2時間あったので、とてもそんなに話すことはないので時間をもてあましてしまうような気がしていましたが、いざやってみると、ほんのちょっとですが時間をオーバーしてしまいました。
内容は、杉並の農業の概要について地方の農業との違いなどを前半に話して、後半はもう少し具体的に杉並での野菜栽培について、自然環境との折り合いのつけ方や特別栽培と農薬について話しました。
講座は全2回で、2日目は5月27日(水)に畑見学ということになっています。
畑見学は時期によっては畑に作物がほとんどない時期もありますが、5月下旬だと隙間なく作物がある季節なので見学にはちょうど良く、今から楽しみにしています。
それまでに雑草を取ったりして畑をきれいにしなくちゃ・・・


都市農業研究会が再始動

休眠中だった自民党の都市農業研究会が、平成20年2月21日に再始動しました。
この日、永田町の自民党本部で石原伸晃衆議院議員を代表とする自民党都市農業研究会の総会があり、都市とその近郊で農業に従事する青壮年組織の代表百数十人が集まり、意見交換と懇親会を行いました。 また最近発足した「都市農業を考える若手議員の会」のメンバーも出席されていました。
青壮年組織の代表は、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・京都・大阪から参加し、都市部で農業を続けることの必要性とその難しさをうったえ、安心して次世代まで都市農業を続けられるような施策を講じることを要望しました。
また、このときに農林水産省から配布された資料によると、都市およびその周辺の地域における農業産出額は全国の31%にもなるとのことで、都市農地の多面的機能だけでなく、農産物供給の面でも都市農業の重要性を再認識させられました。
国内で生産された農産物についてはすべて農水省の管轄ですが、都市部における農地は国土交通省の管轄となっており、都市農地の保全は両省の話し合いが不可欠で、農地の相続税の話になると財務省も関係してくるため、ますます難しくなります。
国会議員主導で強いリーダーシップを発揮し、早期に対策を講じていただきたいものです。


兼業農家とは何だ

初めての人に会ったときに名刺を交換します。よくある光景です。私の場合、農業という職業がら名刺は持っていませんでしたが、名刺を出されてこちらが名刺がないのも格好が悪いので、最近名刺を作りました。
私の名刺は、見てすぐに農業とわかるようになっていて、しかも住所が東京の杉並なので、よく、「杉並で農業やってるんですか。で、専業ですかそれとも兼業ですか。」と、訊かれることがあります。私の場合、所帯収入が他にもあるので、兼業ですと答えていますが、いつも何か引っかかるものがあります。
それは、専業農家は農業に一生懸命で技術も高く、兼業だと片手間で農業をしていて農業を大事にしていないという印象があるような気がするからです。
訊いた人はそんな意味で訊いているのではないと思いますが、ちょっと悔しいので、専業農家と兼業農家の違いを調べてみました。
専業農家とは、その所帯で農業以外の収入がない農家のこと。
兼業農家とは、その所帯で少しでも農業以外の収入がある農家のこと。
専業農家のように見えても、アパートの収入があったり、家族の誰かがサラリーマンをしていたり、パートで働いているだけで、農業外収入の多少に関わらず、兼業農家になります。
他の職種、たとえば個人商店主がいて、この商店主の子供が学校を卒業して就職しただけで、兼業商店になったとはいいません。また、この商店の2階がアパートになっていて、商店主がアパート経営をしていても兼業商店とはいいません。
なぜ農業だけが専業農家・兼業農家と区別して呼ばれるんでしょうか。
農業は収入の安定がむずかしく、作物が不作だった場合の打撃が大きいので、私の家の近くではかなり前から経営の多角化を図り、アパートを建てたり駐車場経営を始める農家がありました。
そのような農家の中には、本格的に資産運用を展開し、農業から撤退していった農家もありますが、まだまだ農業で頑張っている人もたくさんいます。
東京杉並のこの地域では、ほとんどの農家が兼業農家になってしまいましたが、農業にこだわりと誇りを持って頑張っている人もたくさんいます。


焚き火でダイオキシン

最近、都会ではめっきり見なくなってしまった焚き火。地方でもなくなってしまったんだろうか?

昔は冬になるとあちこちで落ち葉を集めて焚き火をしていたものだけど・・・
ゴミを燃やすこともなくなってしまった。ゴミを減らす目的で会社や学校には焼却炉があって燃やせるものは焼却炉で燃やしていた。
でも何年か前にゴミを燃やしてもダイオキシンが出るということで、学校などからいっせいに焼却炉が消えた。

何千年も前から火と生活してきたのに・・・

農業をしていると、どうしても燃やしたいものがある。
野菜くずや剪定枝などである。こういうものは最近まで畑の近くで燃やしていた。住宅地の中の畑なのであまり煙が出ないようにと焼却炉で燃やしていたが、最近「ダイオキシン」が出ないタイプの焼却炉に変えてみた。
焼却炉内にバーナーが付いていて、800度以上で燃焼させるタイプ。
(ダイオキシンは800度以上の温度で分解するらしい。)
だけど、驚いたことに実はこの「ダイオキシンの出ない焼却炉」も都内では使えないことがわかった。
200万円近くもしたのに・・・(涙)

ただし、例外として農作物などの病害虫防除のためやむをえない場合は焼却してもいいことになっているらしい。
と、いうことで、せっかく買った焼却炉がまったくの無駄な買い物にならなくてすんだ。
といっても、病害虫防除のための焼却だけだったら、わざわざ焼却炉を使わなくてもいいらしいけど・・・


農家の休日

毎年、秋に、近くの小学校から3年生が社会科見学で畑に来ます。その時に小学生から出た質問の中に、「お休みの日はいつですか?」というのがありました。
特に休日は決めていないですが、最近は週に一日は休日にする農家がほとんどです。でも、昔は農家の休みというのはお正月やお節句など限られたものだったようです。

何年か前に、5月5日のこどもの日に畑で仕事をしていたら、近くで農業をしている大先輩に、「今日、仕事してんの? そういうのを【無精者の節句働き】っていうんだよ」なんてからかわれてしまいました。もちろんその人は冗談で言ったと思いますが、普段あまり仕事をせず、他の人が休んでいるときに、これ見よがしに仕事をするという意味だそうで、恥ずかしくなってしまいました。

最近はいろいろな団体の行事や地域の行事で出かけることが多く、なかなか休みは取れません。出かけることが多いと畑仕事がたまってしまうからです。
ただ、休めないから辛いかというと、そういうわけではないし・・・

サラリーマンをしていたときは、休日は家族と過ごしたりのんびりとしたいと思いました。そのときに比べて仕事中でも時間がゆっくり流れているようで、それでいて充実感もある。
農業をしていて辛いこともあるけれど、家庭菜園を趣味にしている人から見たらとっても贅沢なのかもしれません。


遺伝子組み換え野菜って本当に安全?

最近、テレビで遺伝子組み換えの農産物についてやっていました。。学者(だと思う)が、

「遺伝子組み換えの野菜は安全である。」

と、力説していました。その学者は、

「遺伝子組み換えの野菜はその安全性がしっかりとした方法で検証されているが、普通の生鮮野菜は野放し状態である。」

と、言っていました。では、なぜわざわざ遺伝子の組み換えをして、その安全性を検証しなければならないんでしょう。遺伝子組み換えの目的って何なんでしょう。

遺伝子組み換えの一つに「除草剤に強い大豆」というのがあります。これは裏を返せば、大豆畑に除草剤を使っているということでしょう。

遺伝子組み換え技術は、まだ歴史が浅く、本当に安全かどうかは分かりません。仮に安全だとしても除草剤は安全でしょうか。

私は、除草剤のかかった大豆は、食べたくありません。